須田クリニック・須田内科クリニック|高田馬場 内科・血液透析

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食塩の制限について

はじめに:

食塩の量を気にしないで食事をしていると、1日に10~25gの食塩を気づかずに食べてしまいます。食塩をたくさん食べていると、血圧を下げる薬の効きが悪くなったり、喉が渇いて水を飲み過ぎるようになって体に水がたまり、ますます血圧が上がります。
高血圧は動脈硬化を招いて脳出血や心筋梗塞、心不全などの合併症を引き起こします。

長期間元気でいるためには、食塩の制限はとても大切です。
余談ですが日本人に胃がんが多いのは、食塩のとりすぎと関係があるのではないかとも言われています。欧米人が食塩を一日5g前後しか摂取しないのと比べると、日本人は食塩中毒だと言われてもしかたありません。

日本人も健康のためには食塩の摂取量を一日あたり7.5g未満(男性)、6.5g未満(女性)にしたほうがよいと言われています。(日本高血圧学会より)透析患者さんも食塩は一日5g程度が良いようです。つまり透析食と高血圧食は似ているということになります。

食塩制限のコツ:(食塩量が多いものを飲まない、食べない、使わない)微量の食塩をいちいち計算するよりも、食塩をたくさん含んでいる食品を避ければ良いのです。次の3カ条を記憶してください。

1、つゆものを飲まないで、お茶か水にする。

みそ汁、めん類(そば・うどん・中華麺など)のつゆを飲まないようにすることです。みそ汁が飲めないなら食事がいらないとまで思う人は、薄味でまずいみそ汁に文句を言いながら飲むよりも、いっそのこと、おいしく作ったみそ汁を半分だけ飲んでください。みそ汁一杯には食塩が1.8g入っています。食塩が1.6g以下では味が薄すぎておいしくありません。これではかえって悲しくなってしまいます。まずいのを我慢して飲むよりも、おいしいものを半分だけ飲めば食塩は0.9gで済みます。どちらが良いか考えてみてください。もちろん、よし、みそ汁はやめにしてお茶にしておこう、と決心できるのが良いのですが。
塩分に関していえば蕎麦やラーメンは食べても良いのです。つゆを飲まないで残せば良いのです。ただし血液中にリンの多い人は、うどんのほうが良いでしょう。

2、漬物は食べない。酢の物、おひたし、サラダのほうがよい。

梅干し(大)一個に塩2gが入っています。たくあんを食べると塩辛い味がしますが、飲み込まないでまた噛むと、また塩味が出てくるのがわかります。さらに噛んでいるといつまでも塩味が出て来ます。たくあんを普通に食べたときには、大部分の食塩を味わうことなくむだに飲み込んでいる訳です。食塩は食品の中まで染み込ませずに、表面につけて味わって食べるようにすると節約できるのです。また、酢を使うと食塩はごく少量で済むようになります。

3、加工食品を使わない。新鮮な素材を使って料理する。

魚介類の塩蔵品、干物、佃煮、瓶詰、缶詰、ハム、ベーコン、ソーセージ、カマボコ、ハンペン、チクワ、なると、レトルト食品などには重量の1から2%ないしはそれ以上の食塩が入っていると思った方が良いでしょう。加工してない新鮮な素材を買ってきて自宅で調理して、調味料は食べるときに自分でつけたりかけたりするのが大切です。減塩醤油、ソース、ケチャップ、ドレッシング、マヨネーズ、天つゆ、わさび醤油など、上手においしくお使いください。