医療法人社団 白水会 須田クリニック 東京都新宿区高田馬場2-8-14 TEL 03-3207-8161

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3.「体重増加」について

 尿が出にくくなるに従って、余分な水が体に残るようになり、体重の増加として測定されます。余分な水は透析治療によって取り除くことができますが、体に負担をかけない範囲の体重増加はどのくらいまで許されるのでしょうか。
 経験的にわかっていることによれば、透析と透析の間の体重増加は、体重の4%以内にした方が良いようです。これに従えば体重50Kgの人は2.0Kgまで、60Kgの人は2.4Kgまでにしたほうが良いということになります。
 体重60Kgの人の尿量が1日1リットル(1Kg)であったとします。1週間では7リットル(7Kg)になります。尿が出ないと、この水分は全部、体にたまってしまうわけです。この水を週3回の透析で体からぬくとすれば、1回当たりでは7÷3=2.33となり、約2.3Kgぬくことになります。体重60Kgの人なら体重のおよそ4%です。体重の4%以内というのは、実行可能な制限であることをご理解下さい。但し血圧の高い人、心臓の弱い人などは、できれば体重増加をもっと少なくした方が、体の負担は楽になります。体の小さい人は体重に応じて調節して下さい。

※便秘をしている時
通常よりもたくさんたまった大便は、体の一部とは考えません。体にくっついている荷物と同じに考えます。そのため便秘をしているときに、除水量を調節せずに透析を行うと、実際にはドライウエイトよりも水を引きすぎることになります。便秘のときはスタッフにお知らせください。

※パジャマや下着の重さが変わった時
ドライウエイトには便宜上、パジャマなどの着衣の重さも含まれています。着衣の目方はあまり変わらないように工夫して下さい。季節の変わり目などには着衣の重さが大きく変わりますので、ドライウエイトを調節する必要があります。着衣の目方が変わるときには、自宅で重さを計っておいて、透析開始時にお知らせ下さい。

※『不感蒸泄』について(ふかんじょうせつ:尿以外の経路から出てゆく水)
 人間の体からは尿以外の経路でも水分が逃げてゆきます。この現象を不感蒸泄と呼びますが、汗と呼気(吐く息)の中に一日600g、大便として一日200g、合計800gが出て行きます。つまり、3度の食事中の食品に由来する水は、尿以外の経路から出て行くと考えることができます。
 これにたいして、飲食物からは水と炭酸ガス、そのほか少量の老廃物(毒素)と不要な電解質(Naなど)が発生します。飲み物、スープ、果物、そのほかとくに水分の多い食品は除外するとして、固形食品に含まれる水は500g、食品中の栄養分が体内で燃焼して作られる水は300g、合計で1日平均800gの水がいらなくなります。
  800−800=0となりますので、飲水など食品以外の水の分だけが、体に残ってしまうと考えることができます。透析と透析の間に口に入れる飲み物と、水分の多い食べ物(スイカ、果物、大根、スープ、めん類のつゆ、みそ汁、おもゆ、しるこ、など)は、ぜんぶ水として計算して下さい。

1.血液検査成績の評価

2.『ドライウエイト』について

3.『体重増加』について

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